不倫殺人の果てに「首を絞めたのは…」と法廷で罪を擦りつけ合う男女 鈴鹿事件裁判傍聴記

今西憲之週刊朝日
殺害された21歳年下の夫、横山麗輝さん(C)朝日新聞社
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殺害された21歳年下の夫、横山麗輝さん...

 三重県鈴鹿市で昨年5月、解体作業員の横山麗輝(よしき)さん(当時25)を殺害したとして殺人と暴行の罪に問われた無職、上山真生被告(30)の裁判員裁判が8日、津地裁で開かれた。

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 上山被告と当時、交際し、同じ罪で起訴された横山さんの妻、富士子被告(46)が証人として出廷。かつて不倫関係にあった2人が法廷で激突し、不倫の果ての衝撃の”真実”が明らかになった。

 初公判で黒のジャージ姿で法廷に現れた上山被告は、起訴内容を認めたものの、以下のように証言し、傍聴人らを驚かせた。

「富士子被告が横山さんから暴言、暴行を受けかわいそうだと離婚させようと思った。その後、不倫関係にあった自分と富士子被告が結婚するつもりだったがうまくいかず、犯行を決意した」
「(横山さんの首を)絞めたのは自分じゃないです。富士子被告がしめた」
「犯行の準備も富士子被告がやった」

 殺害の実行行為は富士子被告であると否認し、争うと訴えたのだ。

 検察側の冒頭陳述などで、上山被告は2018年5月13日、まず富士子被告と横山さんが暮らす自宅で横山さんをスタンガンで襲い、暴行。だが、横山さんの殺害には至らずに逃げられた。その後、富士子被告が経営するスナックに横山さんを呼び出し、睡眠薬を飲ませ、寝ているところを、電気の延長コードで絞め、窒息死させたという。

 横山さんの首をしめて殺害したのは、上山被告か、富士子被告なのか。

 証人として法廷に現れた富士子被告は、検察官から事件について聞かれると、「真生と一緒に(夫の)麗輝を殺したことは間違いない」と答え。
そして、争われている殺害の実行については、こう証言。

「真生が首を絞めた」

「真生は両手にコードを巻いて10分以上、麗輝の脈がなくなるまで、首を締めていた」

 法廷でその様子を富士子被告は実演した。殺害については、犯行の数ヶ月前から話し合っていたと述べた富士子被告。

「犯行の日は真生に自宅のカギを渡した。すると、真生が行ってくるというので殺しに行くと思った」

 上山被告が主導的な役割を果たしたと、明かした。

 一方、午後からは上山被告の被告人質問が行われた。

「首を絞めたのは、富士子です」
「スナックの2階で眠っていた麗輝を前に、『今やらんと』と言い、富士子はコードで首をしめはじめた」
「富士子は麗輝の首を絞めて、自分が脈を取るようにいわれた。10分くらい富士子は首を絞めた。脈がなくなったと言ったら『麗輝ごめんね』と言って、麗輝のまぶたを閉じた」

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