おまけに、自民党総裁の任期は連続3期9年。強固な男系派である安倍政権が続くのは、21年9月まで。存在感を増した愛子さまをめぐり、「女帝論」も盛り上がるのでは。


 一方、明仁さまと美智子さまは退位後、「上皇」「上皇后」に。上皇の誕生は江戸時代の光格上皇以来、約200年ぶり。

 お二人の住居は、仮住まいの高輪皇族邸を経て、赤坂御用地内の仙洞御所(元東宮御所)へと移る。侍従長として仕えた河相周夫氏がそのまま上皇侍従長に就任し、身の回りのお世話をする職員は、約80人から65人と規模を縮小した。

 上皇ご夫妻は今後、公務からは引退し、活動はあくまでプライベートとなる。それでも国民からの人気があるだけに、退位についての有識者会議でも「象徴の二重性」を懸念する声があがったが、「お二人は新天皇、皇后に影響しないよう、ひかえめに生活なさるはずです」(宮内庁職員)。

(本誌取材班)

週刊朝日  2019年5月17日号