オリックスの近藤(C)朝日新聞社
オリックスの近藤(C)朝日新聞社
オリックスの西村監督(左)=2019年4月17日(C)朝日新聞社
オリックスの西村監督(左)=2019年4月17日(C)朝日新聞社

 試合で乱調だった投手の「強制帰宅指令」に賛否両論の声が出ている。

 4月28日のオリックス西武(京セラドーム大阪)だった。オリックスは今季初先発・K-鈴木が7回無失点の快投で2-0とリードしていたが、8回に誤算が生じた。

 2番手の近藤大亮が押し出し四球を与えるなど4四球の乱調で降板。イニング途中で代わった3番手の山崎福也も2つの押し出し四球に適時打を浴びるなど悪い流れを食い止められず、オリックスは計4点を奪われた。

 この回だけで計6四球を出す自滅で逆転負け。西村徳文監督は試合途中に「強制帰宅指令」を出し、近藤と山崎福は2軍降格が決まった。

 山崎福は2017年5月26日のロッテ戦(ZOZOマリン)に先発して3回途中4失点KOを喫した時も、当時の福良淳一監督ら首脳陣の判断で試合途中に帰阪を命じられた。

 実はプロ野球界で試合途中の「強制帰宅指令」は珍しいことではない。

 近年で回数が多かったのは中日だった。14年4月26日のヤクルトー中日(神宮)で、先発・大野雄大が立ち上がりに3安打3四球で6打者連続出塁を許す不安定な内容で1回5失点KO。ベンチにいることも許されず、試合途中に新幹線で名古屋に「強制送還」された。

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