特に心配なのが5月1日の改元当日ではなく、連休明けの5月7日だという。

「10連休というかつてない長期間の休みで、処理すべきデータが大量にたまっています。連休明けに一気に処理する必要がありますが、そのタイミングで障害が起きると、大規模なトラブルにつながりかねません」(大手電機メーカーのSE)

 システム会社の担当者は、連休返上でトラブル警戒にあたっている人が多い。

「SEはもともと、みんなが休むときに仕事をするものです。トラブルがないのが当たり前なので、連休明けまで気が抜けない」(同)

 中小企業の中にはシステム改修が間に合わず、5月1日以降も平成の表示が続くところがあるとみられる。消費者としては、振り込みなどの取引が正常にできているかをチェックし、トラブルがあったとしても落ち着いて行動することが求められる。新しい時代の幕開けがシステム障害で混乱するのは、避けたいものだ(本誌・多田敏男)

※週刊朝日オンライン限定記事