1月に引退した吉田沙保里さん。人気は衰えず住宅情報誌の会見などにも登場している
1月に引退した吉田沙保里さん。人気は衰えず住宅情報誌の会見などにも登場している
鈴木英敬・三重県知事(左)から表彰盾を受け取った吉田沙保里さん(C)朝日新聞社
鈴木英敬・三重県知事(左)から表彰盾を受け取った吉田沙保里さん(C)朝日新聞社

「レスリングはもう全てやり尽くしたという思いが強く、引退する決断をしました」

 2020年東京五輪で金メダルを期待されながら、今年1月に現役を引退した吉田沙保里さん(36)。五輪3連覇、世界大会16連覇の「霊長類最強女子」は今、はたして――。

 現在は日本レスリング協会の強化委員。引退会見では「精神的な支えをできたらいいかな」と話していた。だが、4月10~15日の全日本女子の強化合宿で、その姿はなかった。

 実は、4月から日本テレビ系の朝の情報番組「ZIP!」の金曜メインパーソナリティーを務めている。12日は出演日だった。週1回とはいえ、2時間超にわたる生放送への大抜擢(ばっ・てき)。芸能ジャーナリストの佐々木博之さんは言う。

「アスリート出身でタレントになった人はたくさんいますが、成功するのはトークがうまい人。吉田さんも切り返しやトークがうまい。今後もあちこちに呼ばれるでしょう」

 翌13日には出身地の津市で、三重県民栄誉特別功労賞を贈られた。引退後はバラエティーやスポーツ番組に出演したり、イベントに参加したりと大忙し。スポーツタレントとして、まずは順調な滑り出しを切ったようだ。

 実際、SNS上でも「かわいい」「どんどんきれいになっている」と評価が高い。同い年の友人で、俳優の深田恭子さんが3月28日にインスタグラムでツーショットを公開すると、「2人ともかわいい」「うらやましい」とコメントの嵐。「霊長類最強女子」の異名とのギャップは広がるばかりだ。

結婚したい」と常々口にしてきた吉田さん。 “リング・レス”卒業の日もそう遠くはないかもしれない。

 その吉田さんは、東京五輪でどうするのか。前出の佐々木さんは、「ZIP!」の起用は五輪を見据えてのこと、と捉えている。

「奇をてらった抜擢のように思えますが、東京五輪でレスリングが目玉の一つになることは間違いない。日本レスリング協会とのパイプをしっかり作っておこうという狙いがあるかもしれません」

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東京五輪では……