米田教授は、同学科の強みを「12人の教員全員がロボットの研究をしている」ことだと話す。
「3年になると研究室に所属するのが、本学科の特徴です。使える技術を学ぶため、インターンシップに行った企業で課題を出されたとき、既にやっていて、担当者に驚かれたこともあります」
九つの研究室では企業との共同研究を行っている。米田教授の研究室には、現在5社の担当者が訪れ、「階段掃除ロボット」などの研究を一緒に行っている。
米田教授のゼミを見学した。3年生から院生まで約40人が集まり、研究について発表していた。
同ゼミの3年生・磯部優太さんは言う。
「3年から研究室で研究できるのが楽しみです。3年次に試作品を作り、4年の卒業研究で改良を加えたいです。将来は、学んだことをいかし、人の役に立つものを作りたい」
気になる就職先だが、ロボットのエンジニア、研究者のほか、自動車や電機メーカーのエンジニアになる人が多いという。
現在、少子高齢化などによる人材不足が社会の課題になっている。ロボットに求められる領域はますます増え、卒業生の活躍の場も広がっていくだろう。(庄村敦子)
※週刊朝日 2019年5月3日‐10日合併号