カーシェアリングサービスは全国的に広まっている (※写真はイメージです) (c)朝日新聞社
カーシェアリングサービスは全国的に広まっている (※写真はイメージです) (c)朝日新聞社
専門家が教える節約のポイント  (週刊朝日2019年5月3日‐10日合併号より)
専門家が教える節約のポイント  (週刊朝日2019年5月3日‐10日合併号より)

 保険、電話、電気・ガス。クルマ…支出を一から見直し、無理ないカットで余裕の年金暮らしへ。固定費を見直し、さらに節約するには? その方法を紹介しよう。

【専門家が教える節約のポイントはこちら】

 クルマは持っているだけでお金がかかる。コンパクトカーでも、車検代や自動車税、任意保険など必ずかかる費用だけで月1万円程度にはなる。さらに、駐車場代やガソリン代、車両のメンテナンス費などとして、別に月2万円はかかってしまう。クルマを手放せば月3万円は浮く計算だ。これは大きい。

 地下鉄やバスなど公共交通機関が十分でない地域では仕方ないが、都市部ではクルマがなくても困ることは少ない。近距離の移動であれば、タクシーを利用しても料金は高くはない。

 買い物や送迎などでクルマを使いたいときは、カーシェアリングやレンタカーが利用できる。

 三井不動産リアルティが展開するカーシェアリングサービス「カレコ」は、1カ月当たり会費980円を払えば、最短30分から10分単位で利用可能。コンパクトカーで利用時間が6時間以内なら10分あたり130円。6時間パックや12時間パックなどもある。

 食事や日用品の費用を削るのはすぐできるが、保険や電話などに比べると難しい面がある。無理に食費を削って、健康を害しては元も子もない。

 無理のない範囲で削減するにはどうすればいいのか。子どもと同居していたころの習慣が抜けきれずに、食材を多く買いすぎたり、料理を余分に作りすぎたりする人は結構多い。

 保険に詳しいファイナンシャルプランナーの丸山晴美氏は予算が重要だという。

「1カ月間でどんな食材にどれだけ使うかの『予算』を決めないと、どうしても使いすぎてしまう。まず予算を決め、その範囲でやりくりする習慣を身につけましょう。これは食費だけでなく、ほかの支出にも言えることです」

 毎月使える額をあらかじめ決め、そこから週単位や1日単位で使える額を割り出す。毎週、毎日の出費をその額に抑えるよう心がけると、自然と買える範囲でおいしいものを作れるようになるという。

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池田正史

池田正史

主に身のまわりのお金の問題について取材しています。普段暮らしていてつい見過ごしがちな問題を見つけられるように勉強中です。その地方特有の経済や産業にも関心があります。1975年、茨城県生まれ。慶応大学卒。信託銀行退職後、環境や途上国支援の業界紙、週刊エコノミスト編集部、月刊ニュースがわかる編集室、週刊朝日編集部などを経て現職。

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