この問題を長々と流されても、それほど興味を抱けないでいる(電気自動車の世界展開はどうなるのかなど、そっちは興味あるけど)。

 ゴーン容疑者は日産のCOO就任(1999年)直後にも2万人超をリストラし、社長だった2009年からは、国内工場などで働く約8000人に上る非正規労働者と約4000人の正規労働者の大量のクビ切り策を強行した人。そして、日産はそのことで儲けた会社。

 日産vs.ゴーン容疑者、なんかどっちの味方にもなりきれない。もう喧嘩の流れをさくっと教えてくれるのでかまわないんだけどな。

 ピエール瀧被告のこともさ。ヘリコプターまで飛ばして、よくやるよ。

 彼らは我々になにを提示したいのか? バカな国民にはこれで十分と思われてる? 彼らのせいでうちらがバカになってきた? ま、軽薄なうちらがそういう扱いを受けてしまうのは、仕方ない部分もあっけど。

週刊朝日  2019年4月26日号

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室井佑月

室井佑月

室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。「しがみつく女」をまとめた「この国は、変われないの?」(新日本出版社)が発売中

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