巨人の今村信貴 (c)朝日新聞社
巨人の今村信貴 (c)朝日新聞社
巨人の高田萌生 (c)朝日新聞社
巨人の高田萌生 (c)朝日新聞社

 巨人が開幕4カードを終えて7勝4敗と上々のスタートを切った。打線は1番・吉川尚輝、2番・坂本勇人、3番・丸佳浩、4番・岡本和真が固定され、5番以降もゲレーロ、ビヤヌエバ、陽岱鋼とパンチ力を秘めた打者が控えている。ある程度の得点が見込める中、今後のポイントになるのが先発陣だ。

【写真】「第6の男」 候補の中でも注目度が高いのは…

 現在はエース・菅野智之、山口俊が確定。外国人は登録枠の問題で、ヤングマンとメルセデスを登板後に抹消という形で回している。4日の阪神戦でプロ初先発初勝利をマークしたドラフト1位左腕・高橋優貴は17日の広島戦(本)での先発が有力。2試合連続で好投すれば1軍定着が確実となる。今季2試合に登板し、まだ未勝利の畠世周は潜在能力の高さを考えれば、一本立ちして欲しい投手だ。

  では、「第6の男」は誰になるか。沢村拓一が6日のDeNA戦で先発したが、4回途中4失点KOでファーム降格。日米通算170勝右腕の岩隈久志は、まだファームでも登板していないのでもう少し時間がかかりそうだ。

  昨季先発で6勝をマークした左腕・今村信貴、西武からフリーエージェント(FA)移籍2年目の野上亮磨、2017年に13勝をマークした左腕・田口麗斗、プロ3年目右腕・高田萌生が有力候補となる。

  要注目は高田だ。昨年はイースタン・リーグで11勝2敗、防御率2.69、勝率.846で最多勝、最優秀防御率、最高勝率の3冠と投手タイトルを総ナメにし、7月29日の中日戦(東京ドーム)で1軍デビュー。今季もイースタンで3試合に登板し、防御率1.93と格の違いを見せている。

  スポーツ紙デスクは「投げっぷりの良い投手で中日の松坂大輔に似ていると言われたこともありました。巨人の将来のエースになれる素材。今年は先発枠に食い込む可能性が十分にあると思います」と分析する。

  今村は救援要員で開幕1軍入りしたが、7日に登録抹消され、再び先発入りを狙う。野上、田口も期する思いが強いだろう。

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第6の男は?