特に恥骨のあたりが強烈で、歯を食いしばって耐えた。麻酔のガスを吸っているけれど、全然リラックスどころじゃない。なんだか焦げたようなにおい。まさに焼かれている感じがした。

 痛みに耐えたVラインが終わると、次はIライン。膝を曲げた状態で左右に広げて足裏を合わせる体勢になるよう言われる。下半身すっぽんぽんで、このポーズ、もう死ぬほど恥ずかしいんですが。しかも、一番デリケートな部分なので、痛そうだ。

「こっちはもっと痛いんでしょうか?」

 恐る恐るそう聞くと、「人によるんです。Vが一番痛いという人と、Iのほうが痛いという人がいますね」。

 そうか、もう覚悟を決めるしかない。

 レーザーを太ももに近い外側から内側に向けて、順に当てられていく。外側は平気だが、中心に近づくほど痛くなる。でもVほどではなく、我慢できるほどだ。

 そして、最後にOの部分の脱毛。「どうやってやるのかな?」と思っていたら、うつぶせの姿勢になるよう言われた。

「Oは一番痛くないので、安心してくださいね」

 看護師さんがそう言いながら、なんと指でおしりをクイッと広げて、レーザーを照射し始めた。

 確かに、そうしないと見えないので当たり前なのだが、もう恥ずかしすぎて精神的ダメージが大きい。ただ、Vに比べれば痛みはないも同然。余裕だった。

 最後に、炎症を抑える薬を受け取って終了。親切でとても感じのよい看護師さんだったが、おしりの穴を指で広げられた直後なだけに、恥ずかしくて目を合わせられなかった。彼女とは絶対に、街でばったり会ったりしたくない……。

 痛みはあるにはあるが、場所によってかなり感じ方が違った。ものすごく痛い部位はごく一部で、時間にすれば1~2分ほど。あらかじめ覚悟しておけば、麻酔なしでも耐えられる気もした。まあ、陣痛に比べれば、どうってことはない。

 さて、肝心の脱毛後。まだ1回目なので、脱毛というより事前剃毛の効果でツルツルなわけだが、確かに清潔を保ちやすい感じがする。特に生理のときが快適で、トイレで拭いてもなかなかきれいにならない不快感が軽減した。これまで意識したことはなかったのだが、やっぱり毛は清潔の邪魔だったのだ。

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