イチロー着用で問い合わせ相次ぐ「ニット帽」 デザイナーが語った細部のこだわりとは?

田中将介週刊朝日
 現役引退を表明したマリナーズのイチロー。記者会見では最後まで独特のイチロー節を見せてくれたが、現役時代からプレー以外で注目を集めていたのが、ファッションだ。イチローおもしろTシャツなど、場外でも、ファンを大いに沸かせていた。

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 そのファッションで、注目されているのが、日本での開幕戦、出入国時に着用していた頭をすっぽりと覆うニット帽だ。
 このニット帽、ブランドは、「キリュウキリュウ(kiryuyrik)」。

「ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)」出身のデザイナー、高栁成克氏が2002年に設立したブランドだ。キリュウキリュウは、アメリカやベルギー、スペイン、香港などの海外でも展開しており、日本では伊勢丹新宿店メンズ館で主に取り扱っている。海外の顧客には、スティブン・タイラー、アッシャー、バックストリートボーイズなど、ジャンル・客層問わず様々な人に支持を受け続けている。イチローもそのうちの一人だ。

 高栁氏は本誌に対し、こう語った。

「イチローさんに着用していただけることは、クリエイターとして単純にうれしい。イチローさんがデザイン事務所に来ていただいてからのお付き合いで、イチローさんが欲しいと言ってくださったので、後日、同じ形、色んなタイプの生地で作りました。正確な個数はわかりませんが、二桁は超えて、オーダーを頂いています」

 イチローが今回着用していたニット帽は、「特注品」で、黒地にグレーのボーダーがあしらわれたデザインだ。

「イチローさんは、シルエットを気に入ってくださっています。言葉にするのはとても難しいのですが、後ろにスリットがあることによって、前があき、顔にへばりつかず、シルエットが保たれます。スリットの長さまでイチローさんはご存知で、すごい細かいところまで見てくださっていました」

 ニット帽は、カットソーイングという、製造法の一つで作られ、ニット生地を裁断・縫製して製品にしているという。

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