津田大介「世界中のネットが『中国化』する日」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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津田大介「世界中のネットが『中国化』する日」

連載「ウェブの見方 紙の味方」

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津田大介週刊朝日#津田大介
津田大介(つだ・だいすけ)/1973年生まれ。ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。ウェブ上の政治メディア「ポリタス」編集長。ウェブを使った新しいジャーナリズムの実践者として知られる。主な著書に『情報戦争を生き抜く』(朝日新書)

津田大介(つだ・だいすけ)/1973年生まれ。ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。ウェブ上の政治メディア「ポリタス」編集長。ウェブを使った新しいジャーナリズムの実践者として知られる。主な著書に『情報戦争を生き抜く』(朝日新書)

握手するロシアのプーチン大統領(左)と中国の習近平国家主席。ロシアと中国はインターネットの情報統制を強めている (c)朝日新聞社

握手するロシアのプーチン大統領(左)と中国の習近平国家主席。ロシアと中国はインターネットの情報統制を強めている (c)朝日新聞社

 ネットは、どこかの国や国際機関が単独で管理しているものではない。参加者が自由かつオープンに接続し、機能的な相互扶助の関係が形成されていく中で、自然と構築されていったものだ。だからこそ、国家や国境に縛られることなく自由につながり、統制が困難だった。

 それに対し、ネットを分割すれば強力な情報統制が可能になるというのが、インターネット主権、サイバー主権の基本的な考え方だ。

 もちろん、ネットは米国を中心に発展してきたこともあり、米国への依存度が高いことも事実。ロシアなどの国々がその状況を安全保障上の脅威と捉え、自国の独立性を確保したい背景にはそうした事情もある。

 だが、それが国家によるネットの監視や検閲、つまり独裁的な情報統制を正当化する口実となっている。多くの国がロシアの動きに追随すれば、世界中のネットが「中国化」する。その日は、それほど遠くない未来の話なのかもしれない。

週刊朝日  2019年4月5日号


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津田大介(つだ・だいすけ)/1973年生まれ。ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。ウェブ上の政治メディア「ポリタス」編集長。ウェブを使った新しいジャーナリズムの実践者として知られる。主な著書に『情報戦争を生き抜く』(朝日新書)

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