死ぬまでボケないために“素直な老化”が大事 「脱力」のすすめ (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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死ぬまでボケないために“素直な老化”が大事 「脱力」のすすめ

連載「「健脳」養生法――死ぬまでボケない」

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帯津良一週刊朝日#ヘルス#帯津良一
帯津良一(おびつ・りょういち)/1936年生まれ。東京大学医学部卒。帯津三敬病院名誉院長。西洋医学だけでなく、さまざまな療法でがんに立ち向かい、人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱。「貝原益軒 養生訓 最後まで生きる極意」(朝日新聞出版)など多数の著書がある

帯津良一(おびつ・りょういち)/1936年生まれ。東京大学医学部卒。帯津三敬病院名誉院長。西洋医学だけでなく、さまざまな療法でがんに立ち向かい、人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱。「貝原益軒 養生訓 最後まで生きる極意」(朝日新聞出版)など多数の著書がある

写真はイメージです (c)朝日新聞社

写真はイメージです (c)朝日新聞社

 さらに気功でも脱力がポイントになります。中国で気功という言葉を定着させ、近代医療気功の祖とあがめられている劉貴珍氏の著書『気功療法実践』では、練習要項の最初に「リラックス」が出てきます。リラックスは中国語で「放松」といいます。同書では気功における放松は二つの面があると解説しています。

 一つは全身の筋肉の放松です。この状態は全身が十分にリラックスしていますが、完全に力が抜けきっているわけではありません。力が抜けきったら、立っていることもできません。ここが難しいところです。

 もうひとつは意識の放松です。身体をリラックスさせ、快適な感覚を生み出したうえで、意識を呼吸や丹田に集中させすぎないようにして精神をリラックスさせるというのです。これは意識を一点に留めないで拡げていくということでしょう。沢庵和尚が『不動智神妙録』で述べた、「心をどこにも置かなければどこにもある」という言葉を思い出します。

 身体と意識の放松(脱力)は身心の本来あるべき状態を生み出します。そのことで内部エネルギーが高まり秩序が向上するのです。当然、脳の機能も高まって認知症予防にもつながるでしょう。脱力の効用を是非、味わってみてください。

週刊朝日  2019年3月29日号


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帯津良一

帯津良一(おびつ・りょういち)/1936年生まれ。東京大学医学部卒。帯津三敬病院名誉院長。西洋医学だけでなく、さまざまな療法でがんに立ち向かい、人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱。「貝原益軒 養生訓 最後まで生きる極意」(朝日新聞出版)など多数の著書がある

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