霊園の一般的なものだと、墓石代や墓地使用権(永代使用料)を合わせて100万~300万円くらい。

「永代使用料は場所や広さによって、大きな差があります。例えば東京23区内にある墓地だと、150万円以上かかることもあります。都内でも郊外だと60万円以下、さらに埼玉県など都外になると30万円以下ぐらいまで下がります」(同)

 注意すべきは、永代使用料を払っていても、土地の所有権は得られないことだ。他人に譲ったり貸したりすることはできない。

 値段は墓地の運営者によっても大きく異なる。主なものは、お寺などが運営する「寺院墓地」、自治体の「公営霊園」、宗教法人や財団などの「民間霊園」。地域で管理する「共同墓地」や、私有地にある「家墓」などもある。

 このうち公営霊園の使用料は比較的安価で、宗派や墓石の種類を問わずに受け入れてくれることが多い。その分希望者が多く、順番待ちになったり、抽選になったりする。運営する自治体内に住んでいることなど、制約もある。

 寺院墓地や民間霊園でも、檀家以外の人を受け入れたり、宗派を問わなかったりするところが増えている。だが、法要は運営者の宗派の形式に基づくことがある。設置できる墓石のデザインがあらかじめ決まっていたり、業者が指定されていたりすることもよくあるようだ。

 業者が指定されていない場合は、複数から見積もりをとって、価格や信頼性などを比較する。

「ある霊園の管理者が地震で倒れてしまった墓石を調べたら、特定の石材店によるものが多かったそうです。基礎工事が甘かったことが原因のようでした」(同)

 合葬墓や納骨堂など新しいタイプのお墓も、値段には幅がある。合葬墓や納骨堂は10万~150万円、樹木葬は10万~80万円ぐらいが目安。立地に左右されるのは一般のお墓と同じで、都心の交通の便がいいところは高い。遺骨の数によって値段が変わるところもある。

「値段だけで決めずに、長く付き合っていけるかどうかを踏まえて考えましょう」(同)

 墓地が決まったら、「墓地使用申込書」に記入して申し込む。使用料や管理費などを払って住民票などの必要書類を出すと、「永代使用許可証」が発行される。

 墓石を建てるには一定の時間が必要になる。縦長の「和型」や最近増えた横長の「洋型」など、デザインも複数あるので業者に相談。標準的な石材によるモデルケースだと、完成まで「7~10日間」くらいかかるという。(本誌・死後の手続き取材班)

週刊朝日  2019年3月22日号より抜粋