「虐待する親は、目先の感情でしか動けない動物のレベル」 東大卒ママの“しつけ”論 (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「虐待する親は、目先の感情でしか動けない動物のレベル」 東大卒ママの“しつけ”論

連載「偏差値29で東大に合格したなっちゃんの ただいま子育て猛勉強中!」

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杉山奈津子週刊朝日#教育
すぎやま・なつこ/1982年、静岡県生まれ。東京大学薬学部卒業後、うつによりしばらく実家で休養。厚生労働省管轄医療財団勤務を経て、現在、講演・執筆など医療の啓発活動に努める。1児の母。著書に『偏差値29から東大に合格した私の超独学勉強法』『偏差値29でも東大に合格できた! 「捨てる」記憶術』『「うつ」と上手につきあう本 少しずつ、ゆっくりと元気になるヒント』など

すぎやま・なつこ/1982年、静岡県生まれ。東京大学薬学部卒業後、うつによりしばらく実家で休養。厚生労働省管轄医療財団勤務を経て、現在、講演・執筆など医療の啓発活動に努める。1児の母。著書に『偏差値29から東大に合格した私の超独学勉強法』『偏差値29でも東大に合格できた! 「捨てる」記憶術』『「うつ」と上手につきあう本 少しずつ、ゆっくりと元気になるヒント』など

人間は、言葉というコミュニケーション手段をもっている。もし問題が生じたら、話し合いで解決していくべき。それにも関わらず、一方的な暴力で従わせることは、親が目先の感情でしか動けない「動物のレベル」なのだ(写真:getty images)

人間は、言葉というコミュニケーション手段をもっている。もし問題が生じたら、話し合いで解決していくべき。それにも関わらず、一方的な暴力で従わせることは、親が目先の感情でしか動けない「動物のレベル」なのだ(写真:getty images)

 うつ病を克服し、偏差値29から東大に合格。ベストセラー『偏差値29から東大に合格した私の超独学勉強法』の著者・杉山奈津子さんが、今や3歳児母。日々子育てに奮闘する中で見えてきた“なっちゃん流教育論”をお届けします。

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 東京都目黒区で、両親が5歳の娘を虐待で死亡させる事件がありました。女の子が残したノートには、「ゆるしてください おねがいします」といった反省文が書かされていました。死亡したとき、女の子の臓器は一般的な同年代の子どもと比較して5分の1に委縮していたそうです。

 また、千葉県で父親が娘を浴室内で殴って死亡させる事件がありました。それについて、父親は「しつけのつもりだった」と話しています。

■しつけとは、子の将来のためを思って成長するように導く行為

 当たり前ですが、親のこのような暴力が、しつけという言葉に当てはまるわけがありません。しつけとは、その子の将来のためを思って、成長するように導いていく行為です。

 有名な実験で、箱の中から外の餌を取りにいこうとするマウスに、電流を流すというものがあります。マウスは何度も餌をとりにいこうと試みます。しかし、箱の入り口につけた電流の痛みでショックを受け、なかなか餌がとれません。最終的に、何回も電流を流され続けたマウスは、無気力になってしまい、箱の電流を流す装置をなくしても、餌をとりにいこうとはしなくなってしまうのです。

 虐待は、マウスではなく、人間である子どもに対して電流を流すのと同じ。子どもを「納得させて」ではなく、「恐怖で諦めさせて」行動を支配しているだけです。子どもはどんどん無気力になり、諦めることばかり覚えていきます。これは子どもの未来をよりよくするための「しつけ」とは真対極の位置にあるものです。

 人間は、言葉というコミュニケーション手段をもっています。問題が生じたら、話し合いで解決していくべきです。それにも関わらず、一方的な暴力で従わせることは、親が目先の感情でしか動けない「動物のレベル」なのだといえるでしょう。目黒区の事件のように、子どもに「許してください」と言わせている親自身が、本来は子どもに謝るべき立場にいるのは、客観的にみて一目瞭然です。


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