<周りの仲間がケンカでパクられることが多くて、そんなことになるんだったら、合法で闘える場所でやろうと思い立ちまして、格闘技チームを立ち上げました。総合格闘技というよりも、ケンカの練習をしています>

「小松園容疑者がTHE OUTSIDERのリングにあがろうと練習をはじめたのは3年くらい前だと思います。仕事と格闘技、どちらも真面目でしたよ。仕事は外の作業だし、試合前は練習と体重の減量でかなりハード。それでも『昔、やんちゃしていた時と比べるとずっと充実感がある』と話していた。THE OUTSIDERでも勝ったことがあり、真剣でしたよ」(前出・同僚)

 小松園容疑者のfacebookには、格闘技の書き込みもあり、激しい練習の動画もアップされている。

「格闘技をやっていた小松園容疑者の力なら、強盗に入り、お年寄りの女性を縛り上げるのは、朝飯前だろう。実行犯の中では一番年長で、格闘家経験のある小松園容疑者がリーダー格だとみている。都内で頻発する同じアポ電強盗、笹塚で起こったものと逃走経路がよく似ており、共通点が多くある。他のアポ電強盗との関係や、実行犯の指示役がいなかったのか、捜査していく」

 他の事件との関連性が注目される。(今西憲之)

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今西憲之

今西憲之

大阪府生まれのジャーナリスト。大阪を拠点に週刊誌や月刊誌の取材を手がける。「週刊朝日」記者歴は30年以上。政治、社会などを中心にジャンルを問わず広くニュースを発信する。

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