一之輔に「働き方改革」はナシ? 敏腕マネージャーは自分だった!

連載「ああ、それ私よく知ってます。」

春風亭一之輔週刊朝日#春風亭一之輔
イラスト/もりいくすお
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イラスト/もりいくすお

 落語家・春風亭一之輔氏が週刊朝日で連載中のコラム「ああ、それ私よく知ってます。」。今週のお題は「働き方改革」。

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 あー、私、今年に入ってからまだ一日も休んでいないじゃないかー(3月12日現在)。4月に一門全員で温泉に行く予定でこれは完全に仕事抜き。その次の完全オフは6月末か……。はい、今がピークだと思って生きてます。

 フリーの私は自分でスケジュール管理をしているので、誰にも文句は言えませんやね。落語やって、ラジオで喋って、たまにテレビ出て、原稿書いて、自分のマネージメントも。これといった売り込みはしませんが、公式HPの出演依頼フォームに来たメールが私のガラケーに転送されます。それを見て、その場で手帳を開き、すぐに先方に返信。初めてオファーする方は、その即レスっぷりと個人の携帯アドレスを見て驚くようです。

 ギャランティーの請求書ももちろん自分で書いてます。後日送付するのが面倒なので、常に白紙の請求書を持ち歩き、ギャラの額が確定している案件は仕事が終わったらすぐに楽屋で請求書を書いて担当者に渡します。先方は一言、「えー! 自分でやってるんですか!? ていうか、用意よすぎ!!」だって。別に「すぐに振り込めよ!」とがっついてるわけじゃなくて、請求書の発送作業ってホント面倒くさいので。

 ただこの「マネージャー」、なかなか腕はいいんですが、「私」に対してとても厳しい。多少の無理は承知の上で、スケジュール帳に余白があればガンガン詰め込んできます。都内の定席(上野鈴本演芸場・新宿末廣亭・浅草演芸ホール・池袋演芸場)は10日間で一プログラム。規定では10日のうち3日間だけ休めます(休んでいいのもスゴいけど)。要するに「7勝はしなければ出演できない」のです。「鬼マネージャー」は『定席には出来る限り出る!』という固い決意のもと、許されている「3敗」を駆使して地方公演を入れます。土日祝日はほぼ地方公演のため、都内の寄席は「3敗」。

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