京大のランキングに目を向けると、北野(大阪)が72人で、今年も1位になりそうだ。同校が2年連続トップに輝くのは1976年以来、43年ぶり。上位には公立が目立ち、堀川(京都)が51人で4位、膳所(滋賀)が47人で7位に入っている。

 関東の高校の合格者も増えている。都立・国立は昨年より5人増の19人で、同校の東大合格者数を上回っている。県立・浦和(埼玉)は3人増の17人、県立・前橋(群馬)は8人増の13人、県立・湘南(神奈川)は6人増の11人だった。大学通信の安田賢治常務は「関東での人気が高まるなど、合格高校のすそ野が広がっている」と語る。

 週刊朝日は3月22日増大号(3月13日発売)で、発表直後の今年の東大・京大の合格者について、出身高校別の人数をお伝えしている。北海道、名古屋、大阪、九州など主要国公立大の前期日程や私立大医・歯・薬学部の合格者数も速報している。(本誌・吉崎洋夫)

※週刊朝日2019年3月22日増大号

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吉崎洋夫

吉崎洋夫

1984年生まれ、東京都出身。早稲田大学院社会科学研究科修士課程修了。シンクタンク系のNPO法人を経て『週刊朝日』編集部に。2021年から『AERA dot.』記者として、政治・政策を中心に経済分野、事件・事故、自然災害など幅広いジャンルを取材している。

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