一方の平成駅はJR豊肥線で本駅のひとつ隣で、主要駅へのアクセスはいい。熊本県在住で、鉄道に詳しい40代男性は平成駅の様子をこう語る。

「平成になって開発が進んだ地域にある小さな駅です。有名な観光地があるわけではないですが、スーパーや外食チェーン店も近くにあって、周囲の人口は増えています」

 昭和駅や平成駅は1日の乗降者数が1千人前後だが、JR西日本の大阪環状線「大正駅」は2万人を超える。大阪市高速電気軌道(旧大阪市営地下鉄)の長堀鶴見緑地線「大正駅」との乗り換えもできる。プロ野球の本拠地である「京セラドーム大阪」に向かう観客も、利用することが多い。もちろん駅員さんがいる有人駅だ。

 大阪在住者によると、夜遅くまで営業している飲食店が周辺にたくさんあり、にぎわっているという。昭和から平成に向かう途中で、大正駅に寄り一杯やることもできる。

 こうした駅を巡る旅は、他にもいろんな組み合わせが考えられると、「CR埼京線」さんは話す。例えば、高知県にある半家(はげ)駅から、東京都の福生(ふっさ)駅を経由して、千葉県の布佐(ふさ)駅で「はげからふっさふさ」など、しゃれのきいたものもある。

 全国のJRの普通・快速列車が1日乗り放題になる「青春18きっぷ」は現在発売中で、4月10日まで利用できる。あなたも駅巡りに挑戦してみては。(本誌・田中将介)

※週刊朝日オンライン限定記事