もともと愛知1区がおひざ元の河村市長。だが、初当選は中選挙区時代で愛知2区も地盤だった。河村市長の自宅から道1本を渡れば、愛知2区の選挙区だ。河村市長はわざわざ、愛知2区にある店に向かい、本誌にこう話す。

「ワシは、総理になると公言しとる男ですよ。古川ですか? 細野が来ても負けるわけにゃぁがな。細野で愛知2区になれば注目される? そうなりゃ黙っているわけにはいかなんわな」

 河村市長は意欲満々なのだ。河村市長が率いる、地域政党「減税日本」の市議らからは

「河村市長が愛知2区から出て、奥様、名帆子夫人が1区から出馬すれば、2つとも勝てると思います」と待望論も飛び出す。河村市長はこう話す。

「石原慎太郎氏と橋下徹氏と一緒に国政をとやって失敗。次は小池百合子氏の希望の党でもダメだった。ワシも、もう70歳、次、3回目はファイナルアンサーだ。やる時はやりますから、見ててちょーよ」

(今西憲之)

週刊朝日 オンライン限定記事

著者プロフィールを見る
今西憲之

今西憲之

大阪府生まれのジャーナリスト。大阪を拠点に週刊誌や月刊誌の取材を手がける。「週刊朝日」記者歴は30年以上。政治、社会などを中心にジャンルを問わず広くニュースを発信する。

今西憲之の記事一覧はこちら