失明原因第1位の「緑内障」 小さな傷口ですむ眼への負担が少ない手術法とは? (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

失明原因第1位の「緑内障」 小さな傷口ですむ眼への負担が少ない手術法とは?

このエントリーをはてなブックマークに追加
近藤昭彦週刊朝日#ヘルス
東京大学病院眼科教授・相原 一医師(本人提供)

東京大学病院眼科教授・相原 一医師(本人提供)

東邦大学医療センター大橋病院眼科教授・富田剛司医師(本人提供)

東邦大学医療センター大橋病院眼科教授・富田剛司医師(本人提供)

 毎年3月には世界緑内障週間がある。国内では公共施設が緑色にライトアップされるなど、各地域で緑内障の啓発イベントが実施されている。2019年は3月10日~16日が世界緑内障週間となっている。

 緑内障は大きく分けて二つのタイプがあり、どちらも薬物療法が効かなければ、より治療効果を上げるために外科的手術が検討される。最近は、小さな傷口ですみ、眼への負担が少ない手術法が普及してきた。

*  *  *
 緑内障は日本人の失明原因第1位で、大きく二つのタイプに分けられる。眼の中は房水という液体で満たされており、房水が眼球を内側から押す力が眼圧だ。線維柱帯と呼ばれる場所が目詰まりを起こし、うまく房水が流出されずに眼圧が上昇するのが開放隅角緑内障。一方、隅角が塞がれ房水の流出が妨げられ眼圧が上昇するのが閉塞隅角緑内障である。

 どちらの緑内障でも、生涯、健康な視野を維持するために眼圧を下げることが治療の中心になる。点眼薬による薬物療法などで進行のスピードを抑えられるが、どのような治療でも進行そのものを止めることはできないのが現状だ。

 東京大学病院眼科教授の相原一医師は言う。

「開放隅角緑内障なら点眼薬による薬物療法が中心になりますが、副作用で十分に薬が使えない、薬を最大限に(通常3剤まで)使っても進行を抑えられない場合があります。進行を抑制できても、生涯、視野を維持するのは難しいと判断される場合は、手術をおすすめすることになります」

 また、東邦大学医療センター大橋病院眼科教授の富田剛司医師はこう話す。

「閉塞隅角緑内障は薬物療法では眼圧の十分な低下は期待できません。そのため、基本的に治療の最初から手術を検討します」

 開放隅角でも、閉塞隅角でも、手術方法は同じである。眼圧低下の効果が最も高い手術は、線維柱帯切除術だ。眼圧低下を狙う手術はほかに、線維柱帯切開術、チューブシャント手術、レーザー治療、白内障があれば水晶体摘出などがあり、症状に合わせて検討される。


トップにもどる 週刊朝日記事一覧

関連記事関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加
あわせて読みたい あわせて読みたい