「鍋」で振り返る平成 「失楽園」、ヨン様に「中尾鍋」も (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「鍋」で振り返る平成 「失楽園」、ヨン様に「中尾鍋」も

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菊地武顕,吉川明子週刊朝日#グルメ
【平成9年頃】鴨とクレソンの鍋/平成9(1997)年刊行の渡辺淳一『失楽園』。不倫関係にあった男女は、鴨とクレソンの鍋を高級赤ワイン、シャトー・マルゴーと食し、青酸カリを飲んで心中。カップルの「定番」に(撮影/大野洋介、撮影協力/Pigeon ※フレンチの著名シェフが小説の中の料理を特別に再現してくれた。メニューにはないので注意)

【平成9年頃】鴨とクレソンの鍋/平成9(1997)年刊行の渡辺淳一『失楽園』。不倫関係にあった男女は、鴨とクレソンの鍋を高級赤ワイン、シャトー・マルゴーと食し、青酸カリを飲んで心中。カップルの「定番」に(撮影/大野洋介、撮影協力/Pigeon ※フレンチの著名シェフが小説の中の料理を特別に再現してくれた。メニューにはないので注意)

 平成最後の冬に思う。この30年間、ずいぶんと鍋にも流行り廃りがあったなあ、と。時代の空気を、鍋から読み解いていく。

【写真特集】「冬ソナ」「失楽園」も 平成に流行った鍋はこちら

*  *  *
 新語・流行語大賞銅賞に「もつ鍋」が選ばれたのは、平成4(1992)年のこと。もともと福岡の郷土料理だったが、東京で提供する店が登場したらたちまち大流行。全国に波及していった。

 背景には、バブルの崩壊があった。豪華な食事に明け暮れていた人々が、「安くてうまい」と飛びついたわけだ。

 この30年間、鍋は世相を反映しながら、流行り廃りを見せていった。逆にいえば、流行の鍋から時代の空気を回想できるのだ。

『失楽園』に出てきた鴨とクレソンの鍋をつつくカップル。相撲ブームのまっただ中に、元横綱と現役横綱が開業したこじゃれたちゃんこ鍋に注目が集まり、「冬ソナ」の聖地からダッカルビが持ち込まれた……。

 平成最後の冬。どんな鍋で時代を回顧しようか。

【平成5年頃】
■平成の米騒動を機に身近に 「タイスキ」
平成5(93)年は「平成の米騒動」とまで呼ばれるほど米が不作で、タイから緊急輸入せざるをえなかった。それに伴いタイ料理も広まっていき、タイスキが人気を集めた。「漬けダレを好みで調整したり、網を使って具材を取り出すのが面白いと、受け入れられたんだと思います」と、日本初のタイスキ専門店を経営する外ノ池祐太氏

「ムアンタイ」※タイスキ(セット)2700円(価格は税別=以下同)
東京都千代田区神田神保町2-13 西遊ビル1・2F/営業時間:平日11:30~15:30L.O.、18:00~22:00L.O.、土11:30~14:30L.O.、17:30~21:00L.O./定休日:日祝

【平成9年頃】
■「失楽園」の男女、最後の晩餐 「鴨とクレソンの鍋」
平成9(1997)年刊行の渡辺淳一『失楽園』。不倫関係にあった男女は、鴨とクレソンの鍋を高級赤ワイン、シャトー・マルゴーと食し、青酸カリを飲んで心中。カップルの「定番」に

「Pigeon」※フレンチの著名シェフが小説の中の料理を特別に再現してくれた。メニューにはないので注意
東京都渋谷区上原3-1-3 タカタビル1F/営18:00~21:00L.O.(土日祝のみランチ11:30~15:00あり)/定休日:月


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