私は全然パーフェクトなんかじゃないわ! だって、あなたたちが見ている私は、1時間半メイクアップをした後なんだから! 朝起きたばかりの私は、完璧にはほど遠いわよ(笑)。それに、方向感覚がまったくなくて、運転も下手くそなの。完璧じゃないことは本当に数えきれないほどあるのよ!

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 インタビュー終了後、初来日のエミリーに、日本でしたいことは? と尋ねると、メリー・ポピンズがふいに見せるような、チャーミングな笑顔を弾けさせた。

「たくさん食べること!(笑) 私、お寿司とか日本食が大好きなんです。今夜は鉄板焼きに行く予定なの、待ちきれないわ。日本酒も大好きだから、たくさん飲むつもり!」

*1…日本公開は2015年 *2…第91回アカデミー賞歌曲賞にノミネート

(取材・文/伏見美雪・本誌)

■エミリー・ブラント/Emily Blunt
1983年、イギリス・ロンドン生まれ。2003年に映画デビュー。「プラダを着た悪魔」(06年)でハリウッドに進出してブレーク。「ヴィクトリア女王 世紀の愛」(09年)、「オール・ユー・ニード・イズ・キル」(14年)、「イントゥ・ザ・ウッズ」(15年)、「ガール・オン・ザ・トレイン」(16年)など出演作多数。18年は夫ジョン・クラシンスキーの監督作「クワイエット・プレイス」で主演をつとめ、大ヒットを記録した。55年ぶりに製作された名作映画の続編「メリー・ポピンズ リターンズ」に主演、全国で公開中。

■メリー・ポピンズ リターンズ あらすじ

大恐慌時代のロンドン。バンクス家の長男マイケルは3人の子どもの父親となり、昔と変わらぬ桜通りの家で暮らしている。妻を亡くして家の中は荒れ放題、銀行で臨時雇いの仕事をしているが生活は苦しく、借金の返済期間切れで家を失うかもしれないピンチに。そんなとき、25年前と変わらぬ姿でメリー・ポピンズが風に乗って現れ……。ジュリー・アンドリュースが演じたオリジナルの続編となる「メリー・ポピンズ リターンズ」(全国公開中)には、オリジナルで「チム・チム・チェリー」などを歌うバートを演じたディック・ヴァン・ダイク(93)や、マイケルの姉ジェーンを演じたカレン・ドートリス(63)も出演しているので必見!

週刊朝日  2019年2月15日号