「わが子を医学部に入れるための7カ条」をまとめた。参考にして、わが子を合格に導いてほしい。
「わが子を医学部に入れるための7カ条」をまとめた。参考にして、わが子を合格に導いてほしい。

 いざ大学受験となったときに医学部を目指すのでは、遅すぎるかもしれない。子どもに医師になってほしいと望むのならば、幼い頃から医師としての適性を育むような育て方を心がけよう。わが子が医学部に合格した
保護者の声をまじえながら、医学部合格のノウハウをお伝えする。

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「成績がいいから、医師は高収入だから、親が医者だから、などといった理由で医学部を目指す受験生もいますが、医学に興味を持てないと、せっかく医学部に入ったのにやめてしまう人もいます」
 
 精神科医で、緑鐵受験指導ゼミナール監修の和田秀樹さんはこう話す。

「医師になりたいという強い思いとやる気がなければ、受験勉強も医学部に入ってからの勉強も真剣に取り組むことができません。子どもを医師にしたいと思うのなら、子どもの頃から医学に関心を持たせること、親も本や雑誌などで医師や医学部の実情を学ぶことが大切です」

■医学への興味は『ブラック・ジャック』

 筆記試験の成績がよければ合格する多くの学部と違い、医学部では九州大を除く全大学で面接を実施する。どんなに1次試験の成績がよくても、面接で「医師としての資質がない」と判断されると不合格になることがある。
 
 子どもが医学部に合格した保護者は、どのような子育てをしたのだろうか。
 
 ケース1はテレビの医療番組、ケース2は全巻そろえた『ブラック・ジャック』で、子どもが自然に医学に興味を持ったという。

「面接では、面接官も『ブラック・ジャック』が好きだったようで、『どの話が一番好きですか』と質問され、好きな話を答えると、『あの話はいいよね』と盛り上がったそうです(笑)。現在、娘はその大学で楽しく医学を学んでいます」(ケース2の母親)

 医学部に入学後に、「医学に味を持てずに退学」という事態を避けるためにも、子どもが医学に興味を持つような家庭環境を整えよう。
 
 難関の医学部に合格するためには、勉強が好きな子どもに育てることも大切。子どもが医学部に合格した家庭では、絵本の読み聞かせをしたり、幼児教室に通わせたりというケースが多いようだ。

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医学部進学のために自宅を…