演出に使われるライトなどのコンサートグッズもファンは大切に保管している。最近入会したファンの会員番号は270万を超えていたという (提供写真)
演出に使われるライトなどのコンサートグッズもファンは大切に保管している。最近入会したファンの会員番号は270万を超えていたという (提供写真)
「嵐よりファンの皆さまへ大切なお知らせ」と書かれたファンクラブ会員へのメール (提供写真)
「嵐よりファンの皆さまへ大切なお知らせ」と書かれたファンクラブ会員へのメール (提供写真)

 1月27日、2020年いっぱいでの活動休止を発表した嵐。普通で自由な生活に憧れた大野智さんの意向を、メンバー全員が話し合うことでうまく着地させることとなった。「週刊朝日」では、初の主演映画「ピカ☆ンチ」が公開されていた頃に撮影された貴重な写真とともに、これまでの発言からメンバーの隠された思いを振り返っている。ここではファンがどう受け止めたか、これからの2年をどう過ごすかのヒントを紹介する。

【画像】「嵐よりファンの皆さまへ大切なお知らせ」と書かれたファンクラブ会員へのメールがこちら

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 現在、ファンクラブの会員数だけでも250万人超といわれる嵐。その活動休止という決断を、ファンはどう受け止めたのだろうか。

「携帯で見たニュース速報に絶句しました」

 大野智さんのファンになって12年という40代の主婦Aさんは、現在9歳の娘と一緒にファンクラブに入会し、嵐を応援してきた。

「わずか2行ほどのニュースを、いずれ訂正されるのではと、祈るように見直しました。娘はしばらく動きを止め、その後、何度も何度も、いなくなるの?と」

 親子でファン歴14年・40代女性のBさん(松本潤さんファン)と10代の娘(櫻井翔さんファン)は、ホテルで少し早めのディナーを楽しんでいた。その途中、報道に先んじて「嵐よりファンの皆さまへ大切なお知らせ」と書かれたファンクラブ会員限定情報メールがスマホに届く。

「動画でメンバーそれぞれの思いと決心を知ることになりました。娘は号泣し、しばらく言葉はありませんでした。ウキウキから一気にどん底。ディナーもそこそこに帰宅しました」

 二宮和也さんファンの20代女性Cさんも、「小学生の頃から大好きだったので、当たり前にそこにいてくれる存在で、しばらく泣きっぱなしでした」と言う。

「すごくショックでしたが、大野くんが休みたいとメンバーに相談したことがきっかけだったことで、腑に落ちたところがありました。自分のペースを大切にしたくて、よく『あの時はやめたかった』と言ってた大野くんが、いよいよ本当に休みたいと切り出したなら、受け止めたい。その気持ちは、4人のメンバーもファンも、同じなのかもしれません」

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