書影をあしらった特大サイズのケーキを前に喜ぶデヴィ夫人=撮影・亀井洋志
書影をあしらった特大サイズのケーキを前に喜ぶデヴィ夫人=撮影・亀井洋志
1964年、インドネシア・ヤソオ宮殿にて当時のスカルノ大統領と並ぶデヴィ夫人=『選ばれる女になりなさい デヴィ夫人の婚活論』(講談社刊)より
1964年、インドネシア・ヤソオ宮殿にて当時のスカルノ大統領と並ぶデヴィ夫人=『選ばれる女になりなさい デヴィ夫人の婚活論』(講談社刊)より

 いまや、すっかり“芸能界のご意見番”となったデヴィ夫人。自身の半生記でもある著書『選ばれる女になりなさい デヴィ夫人の婚活論』(講談社刊)の出版記念会見が、東京都内のホテルで2月6日にあった。

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 著書では男性の選び方など、自身の経験をもとに「婚活テクニック」を指南している。この日は79回目の誕生日でもあり、書影をあしらった特大サイズのケーキを用意されてご満悦の様子。タレントの谷まりあと対談した後の囲み取材で、「元気の源」を問われるとこう答えた。

「私のエネルギーは怒りから来ているんですよ。この世の中には不条理、不公平、もういろんなことがあり過ぎて。それに対する怒りが私の中にマグマのようにあって、それが元気にさせてくれているんだと思います」

 最近も悲惨なニュースが続いていることに、怒り心頭のようだ。千葉県野田市の小学4年女児(10)が自宅で死亡し、両親が傷害容疑で逮捕された事件。山口県周南市で県立高校2年の男子生徒(当時17)が自殺し、いじめがあったと認定された問題などに触れ、こう続けた。

「つい最近も10歳の子が亡くなりましたでしょう。それから、いじめの問題もなかなか片付かないし、日本ってどうしてこういうことばかりあるのかなあと思う。厚労省の問題もねぇ……。怒りからきています、私の元気は」

 さらには、俳優の新井浩文が派遣型マッサージ店の女性に対し、性的暴行を働いたとして強制性交容疑で逮捕された事件についても話題が及んだ。

「普通でしたら示談にして取り下げてもらえば逮捕までいかないわけですよね。けれども警察はそれをさせなかった。彼を絶対逮捕するという強い意志のもとに動いていたんじゃないのかなと思います。女性のほうは相当強く罰せられることを願ってのことだと思いますね」

 店側の「性的サービス禁止」を伝える書面に、新井がサインしていることに触れ、「それにもかかわらず及んだということはダメですよねぇ」と突き放した。

 79歳にして怒りを感じるパワーは衰えを知らず、ますます盛んなようだ。(本誌・亀井洋志)

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