だが、密輸の場合、親から引き離した生後まもない赤ちゃんを予防もせずに薬で眠らせてカバンに詰めて運ぶこともあるという。


 
インドネシア政府公認の保護施設から正規に輸入する長安さんによると、輸出許可の書類手続きや検査、などにかかる経費だけでも1頭50万円ほどかかる。長安さんは4年前、あるペットショップから「密輸であれば30万円で取引できる」と聞き、安値に目がくらみ、不正が横行しないかと懸念していた。

「密輸ブローカーは10頭中3~4頭生きていればいいという計算をします。カワウソがかわいそうすぎる。国内の飼い主は入手経路をはっきりと確認してほしい」(同)
(本誌 岩下明日香)
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