ミッツ・マングローブ「楽しそう。値踏みし合う男女の世界」

連載「アイドルを性せ!」

ミッツ・マングローブ週刊朝日#ミッツ・マングローブ
合コンはまさに値踏み社会の典型例(※写真はイメージ) (c)朝日新聞社
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合コンはまさに値踏み社会の典型例(※写...

 ドラァグクイーンとしてデビューし、テレビなどで活躍中のミッツ・マングローブさんの本誌連載「アイドルを性(さが)せ」。今回は、「男女の値踏み」について。

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 なんでも週刊SPA!が『ヤレる女子大学生ランキング』なる特集をしたとかで騒ぎになっているようですが、よくもまあこんなやぶれかぶれな企画が通ったものだと逆に感心します。このご時世、特に女性は『男性の性的対象』として軽んじられたり値踏みされることに敏感です。理由は、長年の男性からの性的被害(肉体的・精神的・個人的・社会的)の事実と自負が、いよいよ臨界点に達したからにほかなりません。そしてそれらに目をつぶり泣き寝入りし笑って誤魔化してきたことで、女性の立場や捉えられ方が著しく偏っているのも確かです。SPAさんの記事、読んではいませんが。

 しかしながら、人が人を『値踏みする』行為自体を否定することは誰もできません。とりわけそれが性的な対象ならば、値踏みは不可欠かと。値踏みと言うと聞こえがよろしくないかもしれませんが、言うならば吟味であり選択であり判断です。性的愛情を注ぐ相手を『選ぶ』のは当然で、よほどの性豪か快楽主義者ならばともかく、そうじゃない方がむしろおかしい。SPAさんの記事だって、どこぞの性豪が鵜呑みにしたらそれこそ危険です。

 今や市町村を挙げて繰り広げられている合コンやお見合いなどは、まさに値踏み社会の典型例であり、「ご趣味は?」「タイプは?」から始まって、「職業は?」「年収は?」と値踏みの嵐。その昔『3高(高身長・高学歴・高収入)』なんて言葉が流行りましたが、ずばり絵に描いたような『3高男性』だった私も、よく女性から「もったいない! 今からでも女好きになれないの?」などと至極身勝手なことを言われました。でも、そうやって堂々と値踏みし合いながら生きられるって楽しそうでいいなと羨ましく思ったのも事実です。

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