■tribe_02


スリ族/エチオピア南西部
首都アディスアベバから車で片道3~4日かかる、南西部の集落に住んでいる。晴れた日や気分がいいときなどに、色とりどりの草花や、山川から取ってきた石を砕いた顔料で自らを飾る。この少年は、お姉ちゃんたちにメイクをしてもらっていた

■tribe_03
アファール族/エチオピア北部
アファール族は少数民族ではないが、伝統的なアフロヘアを貫く人々は非常に珍しい。髪をのばしていることでセクシュアルマイノリティーと誤認され、現地では迫害を受ける危険があるからだという。牛脂で髪を白く塗り、白い衣装をまとうのが正装

■tribe_04
オモマサライ族/パプアニューギニア
スケルトンマンと呼ばれる通り、真っ黒のペイントを施した体に骨を描いた姿が特徴的。村に害をもたらす悪霊との戦いに臨むための戦闘用の化粧で、悪役かと思いきや村を守るヒーローなのだ。モンスターのように歩いてきてとお願いすると、こんな感じ?とノリノリでやってくれた

■tribe_05
トゥアレグ族/アルジェリア
砂漠に暮らす、通称「青の民族」。由来は彼らが身にまとっているインディゴの衣装とも、イスラム圏では珍しく男性がターバンで顔を隠す習慣があり、インディゴが顔に色移りするためだとも言われている。とてもシャイで、撮影中もあまり会話はなかったが、心地のいい人々だった

(取材・文/本誌・伏見美雪)

週刊朝日  2019年2月1日号