無添くら寿司の「まるごといわし巻」は強烈なインパクトを誇る(くらコーポレーション提供)
無添くら寿司の「まるごといわし巻」は強烈なインパクトを誇る(くらコーポレーション提供)
金箔海苔を使い、ウニとキャビアが載った「2019年19種の具材の恵方巻き」(大丸松坂屋百貨店提供)
金箔海苔を使い、ウニとキャビアが載った「2019年19種の具材の恵方巻き」(大丸松坂屋百貨店提供)
リサイクルのために持ち込まれた、恵方巻き用とみられる食材(2018年2月3日、(c)朝日新聞社)
リサイクルのために持ち込まれた、恵方巻き用とみられる食材(2018年2月3日、(c)朝日新聞社)

 正月が終わったと思えば、すぐにスーパー、コンビニなどでは「恵方巻ご予約受付中!」の文字が飛び込んでくる。今年も恵方巻市場が活発で百貨店、そして外食チェーンまでもがオリジナルの恵方巻に力を入れている。

【豪華すぎる!金箔海苔にウニとキャビアが載った恵方巻きの写真はこちら】

 回転ずしチェーン「無添くら寿司」の「まるごといわし巻」は、インパクトが大きい。その名の通り、脂の乗ったイワシまるごと1尾が長さ10センチの太巻きで巻かれており、頭としっぽが飛び出したヴィジュアルは強烈だ。食べやすいようにイワシは中骨と内臓は取り除き、相性抜群の大葉、梅肉が一緒に巻かれている。1本350円(税別)。

 同チェーンを運営する「くらコーポレーション」の広報担当者によると、くら寿司では2007年から全国の店舗で恵方巻を販売。当初はベーシックな2種のみだったが、店舗のオペレーションが充実し、次第にサイドメニューが拡充されていき、14年から変わり種も販売するようになった。

 節分には、ヒイラギの枝に焼いたイワシの頭を刺して、厄除けのために門口に掲げる風習があり、これにちなんでイワシを食べる家庭も多い。まるごといわし巻は15年に初めて販売したところ、世間で変わり種の恵方巻が話題になっていたこともあり、一気にメディアに注目された。

「初年度は予約で1万本が完売しました。ハロウィンやクリスマスなどに比べて、回転ずしとしての季節限定メニューでは、恵方巻がとても古い。恵方巻のニーズ自体が伸びてきていた中で、たまたま世間の注目が集まるタイミングと商品のインパクトが合ったのかもしれないです」(広報担当者)

 一方、百貨店の大丸東京店では、「恵方巻きコレクション」と題して150種類が集結する。その中でもひときわ目を引くのが、まばゆい金箔海苔(きんぱくのり)を使った恵方巻。それも、上にはウニやキャビアが載った超豪華版だ。2月3日に限定10本の販売で、1本1万5800円(税込み)。2019年にちなんで、本マグロや長崎産のトラフグ、ズワイガニなど、19種の海鮮を使っている。平成最後の御利益を求めて、ぜいたくな豪華巻をほおばるのも一興だ。

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これらの盛り上がりと同時に…