4カ月ぶりの大会出場で注目が集まる羽生結弦 (c)朝日新聞社
4カ月ぶりの大会出場で注目が集まる羽生結弦 (c)朝日新聞社
今季の日本選手権王者として世界選手権に臨む宇野昌磨 (c)朝日新聞社
今季の日本選手権王者として世界選手権に臨む宇野昌磨 (c)朝日新聞社

 さいたまスーパーアリーナ(さいたま市)で世界フィギュア選手権が3月20日、5年ぶりに開幕するが、ネット上ではすでに壮絶なチケット争奪戦が繰り広げられている。日本から男子が羽生結弦、宇野昌磨、田中刑事、女子が坂本花織、紀平梨花、宮原知子の計6人が出場する。

【写真】今季の日本選手権王者として世界選手権に臨む宇野昌磨

 世界フィギュアのチケットは、全日程を同じ席で楽しめる「5日間通し券」と、日付指定の「単日券」の2種類がある。価格は通し券が6万5千円~10万円、単日券が5千円~2万5千円。通し券は抽選制なので、購入できるのは当選者のみとなる。

 正規ルートではほぼ完売となっていた1月18日、あるチケット売買サイトをのぞいてみた。トップページに据えられた「ISU世界フィギュアスケート選手権大会2019」の大会名をクリックすると、出てる出てる、すでに300件以上! 最も高額なのは、通し券1枚45万円。正規価格の4倍以上だ。購入を検討していることを示す「ウォッチリスト」の登録数は25になっていた。単日券の最高額は、男子シングルのショートプログラムが行われる21日のPremium席(最もリンクに近い席)で、1枚28万円。同席の正規価格は2万5千円なので、実に10倍以上! それでもウォッチリスト登録数は18だった。

 すでにチケットを入手しているスケートファンの40代女性に話を聞いた。毎年ジュニアからシニアまで外国人も含めて幅広く見ており、今回は家族にも協力してもらいながら正規ルートの通し券の抽選に申し込み、なんとかB席(6万5千円)を入手したという。

「海外で開催される世界選手権の予算と比較すると、航空券、宿泊費、通し券を購入すれば、アジア圏なら20万円以上、北米亜ヨーロッパなら30万円以上かかります。なかなか海外に行けないファンならば、購入する人もいるでしょう。埼玉スーパーアリーナは座席数が多いので、案外簡単にチケットが取れてしまったため、転売しているファン初心者もいるのではないでしょうか」

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