新聞やテレビなどのメディアを通じてしか選手の言葉を読み取れなかった時代と違い、今は選手がSNSで自らの意見を発信できる。カブスのダルビッシュ有、ヤンキースの田中将大はツイッターで積極的にツイートしている。巨人のベテラン・上原浩治も自らの考えをSNSで発信することが多い。原監督の「SNS禁止令」が報じられた後に、ツイッターで「最近(ブログの)koji-uehara.net 見てくれてます?? (o^^o)」とつぶやいた。

 SNSは使い方に注意を払えば、選手や球団にとってもメリットは多い。

 選手が自分の考えを直接発信することでファンも存在を身近に感じるし、野球界を盛り上げるのに一役買っている側面があるのは事実だ。

 一方で選手が70人近く所属している球団にとってはSNSの使い方について新人研修で教育しても、前述したトラブルに見舞われる危険性はある。原監督のSNS禁止令に他球団も追随するのか。

 選手が自分の考えを発信できる環境がなくなるのも寂しい気はするが……。(今中洋介)

※週刊朝日 2019年1月25日号