石破茂元自民党幹事長(撮影/上田耕司)
石破茂元自民党幹事長(撮影/上田耕司)
小泉進次郎 (c)朝日新聞社
小泉進次郎 (c)朝日新聞社

 平成最後の自民党総裁選となった2018年9月、安倍晋三総理との一騎討ちで、敗れた石破茂元自民党幹事長──。

【次世代のホープ、小泉進次郎厚生労働部会長とのタッグはあるのか?】

 新元号の下、自民党は2019年、どうなるのか。次世代のホープ、小泉進次郎厚生労働部会長とのタッグは? 石破氏が60分、本誌に激白した。

「総裁選後も、小泉さんはとは会えば挨拶しますよ。建物は違うけど、同じ所(衆議院議員会館)にいるんですからね。私に一票を入れてくれたことには『ありがとう』と伝えました。それ以上はディティールの話だから……」

 総裁選後、安倍内閣の支持率は上昇した。

「安倍内閣でいいんじゃないかという流れはさらに加速したのかもしれないね」

 その総裁選では、石破氏は党員投票(9月19日)で45%を得票した。翌日の国会議員の投票日の朝、小泉進次郎氏が石破氏に投票することを表明した。石破氏は本誌にこう語っていた。

「小泉さんは自身の選挙に圧倒的に強いし、選挙やポストのために安倍さんに一票を投じるということではなかったでしょう。状況を冷静に判断できるという希有な立場にあったと思います。そういう立場の人があのタイミングと選択をしたということでしょう」

 進次郎氏との思い出をこう話す。

「自民党が野党に転落していた谷垣禎一総裁の頃、私の地元で鳥取市長選挙があってね。非常に厳しい選挙で、小泉さんが応援に入ってくれて、いくつか街頭演説して回ってくれたんですよ」

 東京への帰り道、石破氏と進次郎氏は一緒に夜行列車に乗った。

「列車の中で小泉さんから『税金については何の本を読んだらいいですか』と聞かれた。それで、ちょうどその時に持っていた税金の解説書を見せながら、『参考になるよ』と伝えた。彼は本当に勉強熱心でね。その時にもいいなと思った」

 石破氏が地方創生大臣だった頃(2014~15年)、小泉氏は政務官だった。

「小泉さんは選挙応援でも、勝てるところには入らず、勝ち負けがギリギリの選挙区ばかり足を運んだ。党のためにという思いもあるし、よく勉強もするし、あとは宰相になるためにどうするかだね。まだ若いんだし、これから先、いろんなことがありますよ」

 しかし、誰しも弱点はあるもの。進次郎氏の弱点は何なのか。

次のページ
進次郎氏の弱点は?