林 ビーグル犬が捨てられてたんですか。

みやぞん:いや、本当にビーグルかどうかは、本人にしかわかんないんですよ(笑)。友達が埼玉の工場で働いてまして、そこに捨てられてたんです。とりあえず命だけ救ってあげられたらいいかな、という安易な考えで拾ったんです。今となっては可愛いですよ。

林:そうなんですか。忙しいから、犬の散歩が大変でしょう。

みやぞん:散歩って、わりと嫌いじゃないんですよね。妙な息抜きというか。ウンチとオシッコをしてくれたらホッとするんですよ。「ああ、してくれた。じゃ仕事でちょっと夜が遅くなっても大丈夫かな」とか。

林:ワンコの世話もして、料理ができてきれい好きだったら、お嫁さんいらないじゃないですか。

みやぞん:そうですねえ。今はそうかもしれないですねえ。

林:お笑いの人で、女優さんや女子アナとか、とんでもない美人をお嫁さんにする人がけっこういますけど、今のみやぞんさんの人気だったら、思いのままでしょう。

みやぞん:そんなことないですよ。僕の顔、見てくださいよ(笑)。

林:可愛いですよ。オバサンに言われてもうれしくないだろうけど(笑)。でも「みやぞんさんの笑顔、大好きです」とかいうファンレター、多いんじゃないですか。

みやぞん:あります。ありがたいですよ。でも、つき合ったり結婚したりというのは別モンですもんね。ご結婚されてるんですか?

林:はい、してます。

みやぞん:今もずっと好きなんですか、相手の方。

林:そ、そんなには……(笑)。

みやぞん:でしょう? どんなに素敵な方と出会っても、結局そうなるじゃないですか。

林:でも、楽しいこともあるからサ。

みやぞん:もちろんいいところもあるでしょうけど、どんなにきれいな人とつき合おうが、結局飽きたりしていくのかなと思うと、今はそれちょっと面倒くさいな、という感じがするんですよね。

林:今、33歳でしたっけ。まだ早いのかもしれないですね。

(構成/本誌・松岡かすみ)

週刊朝日  2019年1月4‐11日合併号より抜粋

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松岡かすみ

松岡かすみ

松岡かすみ(まつおか・かすみ) 1986年、高知県生まれ。同志社大学文学部卒業。PR会社、宣伝会議を経て、2015年より「週刊朝日」編集部記者。2021年からフリーランス記者として、雑誌や書籍、ウェブメディアなどの分野で活動。

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