玉木宏「“芸能人だから”と思われるのは嫌」そのワケは?

菊地陽子週刊朝日#ドラマ裏話
 孤独者とは良き観察者になり得る──。玉木さんが主演するドラマ「連続ドラマW 盗まれた顔~ミアタリ捜査班~」の資料の中に、全5話の演出を担当した映画監督・武正晴さんが引用したある映画のセリフがあった。玉木さんは、指名手配犯の顔を覚えたら、あとは街に出てひたすら待つ、“見当たり捜査”と呼ばれる仕事に従事する白戸崇正役を演じた。

「様変わりする前の“今の東京”を撮りたいという監督のこだわりで、いずれ建物がなくなるような場所ばかりを探し出してロケを敢行しました。だからある意味、東京という街のドキュメンタリーになっている。ひいては街の新旧の狭間、捜査員にとっての公私の狭間、虚実の狭間、孤独と親しみや共感の狭間、そういういろいろな“狭間”が描かれた作品になっていると思います」

 人の顔を記憶するという特殊能力を持ってしまったばかりに感じる孤独について、共感するところはあるかと訊くと、「自分の仕事に対する悩みや葛藤は、誰にでもつきまとうものじゃないでしょうか。俳優業はチームプレーなので、作品が表に出るまでには、たくさんの人の力に支えられていますが、例えば役に関する準備をしたり、セリフを覚えたり、あるいはステージに立ったときなどは、一人で進むしかない。その瞬間は、孤独だし、怖いと感じることもあります。でも、そういう恐怖を一つひとつ乗り越えていくことが、自分を強くしてくれると思う」と答えた。

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