あたしは、テロというより、デモを起こさせないためなんじゃないかと思った。小さくであったが、フランスのデモについても、ニュースで取り上げられだしていた頃だった。
本人を特定できるような防犯カメラがついていると知って、デモへの参加をためらう人だっているだろう。
たとえば、大企業の社員であったり、これから就職活動をする学生だったり。
あたしだってそうだ。建前上、公平・中立をうたっているテレビで、コメンテーターをやっているから。
しかし、野党議員がすべて賭けて、今の政権に立ち向かい行動を起こしてくれるというなら、あたしもすべてを賭けてもいい。まず、あなたたちの本気を見せてくれと思う。
ほかにもそういう人はいっぱいいるんじゃないか。このままじゃいけないと感じていても、このままはつづくのだと諦めている人。
さて、年内のコラムはこれが最後。来年は今年のつづきか、新しい年なのか?
※週刊朝日 2019年1月4‐11日合併号