自民党の二階俊博幹事長(右) (c)朝日新聞社
自民党の二階俊博幹事長(右) (c)朝日新聞社

 自民党が来夏の参議院選挙で擁立する候補者の選定が、山梨、愛媛、沖縄などで、いまだ決まらず、遅れに遅れている。それというのも、肝心要の二階俊博幹事長(79)がインフルエンザと高血圧の症状で入院、2週間の不在が続いたため。一時は「重病」説が流れ、永田町では幹事長交代かと噂が騒がれた。

 公認候補については「幹事長の許可がないと決定できませんので、システム上は公認待ちになっている状態です。そんなに重篤な病状ではないのではないでしょうか」(自民党関係者)

 公認が遅れてしまっている選挙区のそれぞれの事情を探ると──。

「『山梨』は現職の森屋宏氏に知事選出馬を求める声があり、これを断ったようで時間がかかっています。『愛媛』は党副幹事長の井原巧氏がいますが、まだ公認がされていない。『沖縄』は今年9月の知事選の敗北からまだ決めかねている状態です」(同)

 とりわけ、副幹事長の井原巧参議院議員の地元である愛媛選挙区(改選数1人)は、揉めているという。

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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