寒いこの時期に急増する入浴中の死亡事故 「ヒートショック現象」はどう防ぐ? (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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寒いこの時期に急増する入浴中の死亡事故 「ヒートショック現象」はどう防ぐ?

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濱田ももこ週刊朝日#ヘルス
「せたがや内科・神経内科クリニック」の久手堅司医師

「せたがや内科・神経内科クリニック」の久手堅司医師

入浴中の死亡事故の約9割は高齢者(写真:getty images)

入浴中の死亡事故の約9割は高齢者(写真:getty images)

 これから寒さは本格的になってきます。年末年始は実家に帰省するという方も多いでしょう。少しの工夫でヒートショック現象は防げるので、高齢の親に気をつけるよう声掛けなどをしてください。

 対策としては、家の中での温度差を少しでもなくしていくことが大切になります。入浴前に脱衣所を温めたり、あらかじめシャワーで浴室内を流し、蒸気で温めるように。お湯につかるときはかけ湯などしてから、少しずつお湯につかり、一気に肩まで入らないように伝えましょう。浴槽から出るときも、急に立ち上がると冷たい外気に体がさらされる危険性があります。廊下に出るときは上着を羽織ったりするだけでも、ヒートショック現象は防げます。部屋などが暑すぎるようでしたら、隙間をあけて温度が上がりすぎないようにしてください。

 また、食後やアルコールを摂取した後は血管が広がり意識を失いやすいので、「ご飯を食べたら少し時間を置いてからお風呂に入ろうね」「お酒はお風呂上がりにしようね」などと声をかけてください。一緒に暮らしているようでしたら、入浴前に一声かけてもらう習慣を作り、入浴中は定期的に見回ることが望ましいです。

◯久手堅 司(くでけん・つかさ)
内科医。せたがや内科・神経内科クリニック院長。2003年、東邦大学医学部卒。13年、東京都世田谷区で開業。肩こり・首こり外来、自律神経失調症外来、気象病外来などの専門外来を開設。18年7月、寒暖差疲労外来を開設。18年は30本以上のテレビやラジオ、雑誌、新聞など登場。著書に『最高のパフォーマンスを引き出す自律神経の整え方』がある。

(文/濱田ももこ)


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