免疫ビタミンと呼ばれる「LPS(リポポリサッカライド)」もよいという。これは、糖と脂質が結合した糖脂質。免疫細胞のマクロファージを活性化させ、免疫力を上げるという。レンコンやめかぶ、玄米などに多く含まれる。玄米を食べると消化に悪いという人には、玄米の表面の蝋(ろう)を除去し、栄養分はそのままに、食べやすくした「金芽ロウカット玄米」をすすめる。

「好きなものを食べることも大事。嚥下障害が心配なご高齢の方が、大好きなおすしだけは問題なく食べられたというケースもありましたし、105歳で亡くなられた日野原重明先生もいつもペロリとステーキを召し上がっていました。食事は、気持ちと環境がとても大切。彩り豊かな食材を心豊かに楽しく味わうのが良いのです」

 食卓を照らす明かりにも、できるだけ暖色系のものを選ぶのが良いそうだ。

「蛍光灯ではなく、温かみのある白熱球を。理想はキャンドルのともし火。ゆらりゆらりと揺れる炎越しに相手を見ながら幸せホルモンといわれる『セロトニン』を出しながら食事をする。免疫力も上がります」

 テレビは消して、スマホも遠ざける。においにも配慮する。というのも、嫌なにおいを嗅ぐと副腎皮質からストレスホルモンである「コルチゾール」が出て免疫力が下がるからだ。

 食事は何を食べたかだけでなく、誰と、どう食べたかも体に大きく影響を与える。おいしく楽しく食事をしたうえで、適度に動いて健康になろう。

「私は『筋肉は裏切らない』という言葉が気に入っているんです。時間ができればあおむけに横になり両足を10~15度上げるのを30秒ぐらい続けています。途中おなかがぶるぶるしてきますが、腹筋が鍛えられます。ポイントは息を長くゆっくり吐きながらやること。1日10回が理想的です」

 今日から免活、はじめましょう。(本誌・大崎百紀)

週刊朝日  2018年12月21日号より抜粋