そもそも週末などに朝寝坊したくなる背景には、平日の睡眠不足があります。普段から規則正しい生活を心がけ、成人なら1日6~7時間以上を目安に十分な睡眠時間を確保してください。たとえ、睡眠不足になったとしても、1週間分の睡眠不足を週末に一気に取り返そうとするのでなく、睡眠時間の不足分を小分けにして平日のうちに帳尻を合わせるようにしてみてください。また、からだのリズムを無視した、無理な朝活はやめましょう。

 そのほか、社会的ジェットラグの予防・解消のために、以下のような生活習慣を心がけてみましょう。

●「社会的ジェットラグ」の予防・解消10カ条(睡眠の専門家らによる「目覚め方改革プロジェクト」から)

(1)休日も平日も起きる時間を変えない。
(2)睡眠時間は1日6~7時間以上確保する。
(3)睡眠時間が不足したら、不足分を小分けにして平日のうちに帳尻を合わせる(週末に持ち込まない)。
(4)朝起きたら、日光を浴びて、体内時計をリセットする。
(5)栄養バランスの整った食事を心がけ、朝食をきちんととる。
(6)昼間~夕方に適度に運動する習慣を身につける。
(7)仕事や人間関係でストレスをためない。
(8)お酒を飲みすぎない(深夜まで飲まない)。
(9)昼食後(15時まで)に目を閉じて、10~20分、うたた寝程度に昼寝をしてみる。
(10)夜はゆったり湯船につかり、リラックス&リフレッシュする。

(文/近藤昭彦)