同校は学校行事や部活にも力を入れる文武両道の高校として知られている。

「部活の大会の前にも言っていますが、入試前にも『自分を信じて、持っている力を出し切りなさい』と伝えています。緊張してつまらないミスをしないためにも、自信を持って平常心で臨むことが大切です」(武内校長)

 同校は秋ごろから過去問の記述などの添削をしているが、11月下旬ごろからはセンター試験に向けた勉強をすすめている。

 保護者には「ネガティブなことは言わずに、温かく見守る」ことを伝えている。「受験生は、不安になったり、焦ったりするような言葉を親に言われると、反発します。声をかけたいのなら、『頑張ってるね!』など、日頃の努力を認める言葉がいいでしょう。私も廊下などで高3生に会うと、自然体で『頑張ってるね』とか『元気かい?』と声をかけています。受験後に、『あの声かけがうれしかった』と言われたことがあります」(同)

 同校の「保健室だより」には、インフルエンザなどの感染症予防、睡眠、食事のほか、ストレス解消法も掲載されているが、そのひとつがストレッチ体操だ。

「勉強の合間や寝る前に、ゆっくりと体を伸ばす『ストレッチ体操』をすると、血液やリンパの流れが活発になるようです」(同)

 さて、前回より約1週間遅いセンター試験だが、そんな年だからこそ、気を抜く受験生がいて、学校や予備校も注意の目を光らせている。

「絶対に気を抜かないことです。年末年始は、ご家庭が騒がしくなるかもしれませんが、受験勉強に集中してください」(石原さん)

 2次試験の日程は変わらないし、私立大の日程も昨年度とほぼ同じなので、センター試験後に勉強できる時間は昨年度よりも短くなる。さらに、国公立大の出願が終わる前に、私立大の入試が始まる。

「センター試験が終わったら、すぐに気持ちを切り替えて、2次試験や私立大の勉強に取りかかることです。目標どおりに点数が取れていれば○○大、思うように点数が取れなかったら※※大などとシミュレーションしておくことも大切です」(同)

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