丸佳浩が巨人移籍で来季はどうなる? 東尾修「広島とようやく五分かな」

連載「ときどきビーンボール」

東尾修週刊朝日#東尾修
丸加入で、巨人原監督の外野手起用にも注目が集まる (c)朝日新聞社
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丸加入で、巨人原監督の外野手起用にも...

 西武ライオンズの元エースで監督経験もある東尾修氏は、広島の丸佳浩選手を獲得した巨人などの戦力補強から来シーズンを占う。

【写真】丸加入で、外野手起用にも注目が集まる巨人原監督

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 広島の丸佳浩が巨人にFA移籍を決めた。浅村栄斗もそうだが、今回のFAの目玉が同一リーグのライバル球団に移籍する。FAは選手の権利だし誰も文句は言えないが、球界を代表する打者の移籍はリーグの勢力図に変化を及ぼす。

 丸は今季39本塁打し、東京ドームなら同数の本塁打を期待できるが、それ以上に、130四球を選んで、出塁率4割6分8厘の高さが強み。投手にとってはやっかい極まりない選手である。ストライクゾーンがキッチリしている打者の代表として巨人、ヤンキースで活躍した松井秀喜がいるが、「失投なら長打、コーナーを突けば四球」という打者に対しては、意外性のある球種を持っていないと、投手は苦しい。

 広島で鈴木誠也がそうだったように、4番を生かせるのが丸という存在。その意味で岡本和真が今年と同様の打撃を年間通じてできれば、さらに大きな数字を生み出せる。1番には坂本勇人が入るのかな。坂本も出塁率は4割2分4厘。4割を超える打者が1、3番に座れば、常に走者を背負って4、5番に回ることになるだろう。巨人の得点力はおのずと高まる。

 日本ハムの栗山英樹監督がシーズン終了後に「圧倒的な投手力は必要だと実感した」と話しているが、たしかに中途半端な投手では、年間を通じて封じることはできない打高投低の時代である。4、5点は計算できる打撃陣を構成しなくては、優勝はおぼつかない。優勝した広島、西武ともに今季は40試合前後の逆転勝ちを収めたように、1点を守り抜く野球では今の時代、勝ち抜くことはできないだろう。巨人の菅野智之クラスが3、4人いれば別だが……。

 巨人の外野手は陽岱鋼や長野久義、ゲレーロ、亀井善行がいる。その中でどうやりくりするかは原辰徳監督の手腕にかかる。もし、ゲレーロが中日時代のような打撃ができれば文句ないが、丸を中心に左翼手、右翼手は調子のいい選手を起用するだろう。

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