今年のトップテンの言葉は、お笑い芸人の一発ギャグなど瞬間的な流行ではなく、その先の時代にも通用していく言葉が多かった印象があると、石原さんは言う。

「『奈良判定』のようなことは、一部のスポーツの世界だけでなく、普通の会社や学校の生活の中でも起こりうることです。『おっさんずラブ』で再発見された、ゆるゆるしたおっさんの魅力の人気も、これからも続くでしょう。『災害級の暑さ』や『ご飯論法』も、これからの教訓になります。平成最後の年になるということからも、今までの総決算をし、気分を変えようという気持ちが皆さんのどこかにあり、新語・流行語から何かの教訓を得て学んでいくような1年であったような気がします」

 平成最後の新語・流行語大賞となる今回、その「平成最後の〇〇」はノミネート対象にもならなかった。

「実際に終わるのは来年の5月ということと、誰に賞を贈ったらいいのか、分からない面もあるのではないでしょうか(笑)。それこそ皇室の方になってしまうかもしれませんし」(石原さん)

 2019年はどんな言葉が世間をにぎわすだろうか。
(本誌・太田サトル)

※週刊朝日オンライン限定記事