丸佳浩(現巨人、当時広島)は1989年、千葉県生まれ。千葉経大付で甲子園出場。2007年、高校生ドラフトで広島入団。山川穂高(西武)は91年、沖縄県生まれ。富士大を経て、13年ドラフトで西武に=11月27日、NPB選出のセ・リーグ(丸)、パ・リーグ(山川)の最優秀選手に選ばれる。丸は30日、FAで巨人入りを表明(写真/代表撮影)
丸佳浩(現巨人、当時広島)は1989年、千葉県生まれ。千葉経大付で甲子園出場。2007年、高校生ドラフトで広島入団。山川穂高(西武)は91年、沖縄県生まれ。富士大を経て、13年ドラフトで西武に=11月27日、NPB選出のセ・リーグ(丸)、パ・リーグ(山川)の最優秀選手に選ばれる。丸は30日、FAで巨人入りを表明(写真/代表撮影)

 11月27日、NPB最優秀選手に選ばれた丸佳浩(広島)と山川穂高西武)。ファッションデザイナーのドン小西氏が2人のファッションをチェックした。

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 この2人、てっきり今年のMー1グランプリ優勝者かと思ったんだけどね。聞けば、今年のプロ野球のMVPに選出された2人だそうじゃないの。2人のスーツのテイストがあまりにも違いすぎて、お笑いコンビのボケとツッコミみたいだもんな。

 ボケ担当の丸選手は、大きめのヨレヨレスーツにボタンダウンのワイシャツを合わせたトラッド調。一見、無難だけど、アイビーブームを懐かしむ年じゃないんだもの。ちょっと安直なチョイスだよね。かと思うとツッコミ担当、山川選手は、チャラすぎる。ピタピタで着丈も短い今どきのスーツだけど、なんせアスリートは筋肉があるだろ。この人も筋肉にスーツが持ち上げられて、つんつるてんじゃないの。

 そもそもスーツっていうのは、どんなしょぼくれたオヤジも紳士的に見せたり、いろいろ盛れるもんなんだよ。でもこの2人は逆。成績はいいのに、スーツに足を引っ張られてるもんな。アスリートって何かというとスーツを着せられるけどさ。もっと自由にファッションを楽しんでほしいです。

(構成/福光恵)

週刊朝日  2018年12月14日号