今回のゴーン逮捕は、日本にとっても大きな転換点だと私は思いたい。だいたい『CEO(最高経営責任者)』なんて言葉、いつの間にか「知ってて当然」みたいになっていますが、水商売の世界では経営者だろうと役員顧問だろうと、みんな呼び名は『社長さん』と昔から決まっています。そもそも日本で通用するアルファベット3文字は『GHQ』と『BCG』と『PTA』だけだったはずです。百歩譲って『ATM』と『AKB』も認めましょう。それが今やTOBだのTPPだのLGBT(4文字ですが)だの、もう何て有り様! ただ欧米風にお洒落ぶっていてももうダメなのです。これからは日本独自のグローバル化を見つけていかないと。とりあえずアルファベットを減らしません? 『JAL』や『NTT』や『NHK』はいいとして、『JRA(日本中央競馬会)』はわざわざアルファベット表記の必要はないかと。あと『UFJ(現・三菱UFJ)』もいまだに意味が分かりません。ちなみに『DHC』は『大学翻訳センター』の略です。
※週刊朝日2018年12月7日号