また、小室さんが留学中のニューヨークのフォーダム大学は、ウェブサイトで小室さんをプリンセス・眞子の「フィアンセ」と紹介し、新設の奨学金で学費の全額免除という厚遇に置いているという事実もある。

 トラブル発覚からもうすぐ1年。

「この間に、小室さんが誠意のある説明や態度を見せていたら、今回の会見もまた違ったものになっていただろう」

 と前出の知人はため息をついた。

 二人の恋の行方はどうなるのか。

 前出の宮内庁関係者によれば、物理的な距離があいたことで、眞子さまは精神面でも体調面でも、落ち着きを取り戻し、冷静に状況を判断しつつあるようだ。だからこそ秋篠宮家の懸念は、クリスマスから新年の休暇による小室さんの一時帰国だろう。

「眞子さまへの『洗脳』と言ってもいいような状況が解消しつつある。それなのに、小室さんと顔を合わせて『僕を信じて』と言葉をかけられたら……」

 振り返れば、兄の皇太子さまより先に結婚した秋篠宮ご夫妻の新婚生活は質素なものだった。新居は、昭和の初めに乳人官舎として建てられた築60年近い木造平屋。3畳の書斎にパソコンを置き、夫婦で仕事や勉強をした。他は、寝室と子ども部屋に、アコーディオンカーテンで仕切られた各10畳ほどの居間と食堂だけ。お客と会うときは、近くの皇族共用殿邸や秩父宮邸を、そのつど借りる。

 いまの秋篠宮邸に移るまで10年ほど、そんな生活にあった。これは、世間の批判も押し切って結婚したご夫妻の「けじめ」だったのだろう。

 秋篠宮さまは会見で「相応の対応」を求めたのだから、小室さんは結婚を望むならば一連のトラブルへの「言い訳」ではなく、説明責任がある。両殿下は、結婚は「両性の合意のみに基づいて」と憲法が定める通り、本人の意思が尊重されるべきとの考えだ。しかし国のお金も絡む皇族ならば、秋篠宮さまの言う通り国民の納得が必要だ。

 秋篠宮家の事情を知る人物がこう話す。

「小室さんも眞子さまも27歳ともなれば、いい大人です。結婚に向けて進むのか、別の道を選ぶのか、そろそろ決心を固めなければいけないでしょう」

 運命のクリスマスが近づいている。(本誌・永井貴子)

※週刊朝日2018年12月14日号