萩原聖人です。もう麻雀ガラガラする音しか聞こえない。最近「THEわれめDEポン」でしか見てない。でも、このドラマでは料亭の御曹司で板長だ。

 この夫、妻の前で堂々と告白する。

「俺は、彼女の体に溺れた。今も溺れている」

 いくら浮気してたって、奥さんの前でこんなこと言えます? でも、「芸能界麻雀最強位決定戦」で、いつも魂を削っている萩原。さすが心臓が強い。

 木村が水野の部屋を訪ねれば、夫と彼女のペアルック姿を目撃してしまう。そこで重々しいナレーション。

「だが、これが現実なのだ」ドーン!(効果音)。

 中年の男女が身にまとう安っぽいパーカーのペアルック。見ている者の魂を削るダサさなのだ。これが現実かと、思い知らされる。

 もう、今後の展開とか考えてるヒマが、全然ない。「奥さんがどんなに汚れた夜を想像したとしても、それ以上に汚れた夜でした」という、水野のセリフがあったけど。

 ホントどんなに想像しても、それ以上にボケてくるヤバイドラマなんだから。

週刊朝日  2018年12月7日号

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カトリーヌあやこ

カトリーヌあやこ

カトリーヌあやこ/漫画家&TVウォッチャー。「週刊ザテレビジョン」でイラストコラム「すちゃらかTV!」を連載中。著書にフィギュアスケートルポ漫画「フィギュアおばかさん」(新書館)など。

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