また同居を始めたり、何かしら恋愛のコマを一段階深く進めていくときには、相手の過去に詐称がないか確認しておくことも大切だ。

「イヤな話かもしれませんが、これは大切なことです。恋が盛り上がっているときは、相手が嘘を言っているかもしれないということはなかなか考えないものですが、一点でも相手に不信感があるなら興信所等で相手の経歴は調べてもらいましょう」(三松さん)

結婚後に実は学歴も収入も偽りだらけだった……なんていうのは、不快ですよね。でも過去に関して詐称があったからといって、それで『婚姻無効』にすることはできないのです。本当に結婚等を考える相手に関しては、身元調査をしておくべきです」(比留田さん)

 また三松さんも比留田さんも薦めるのは、「相手の友人」との会食だ。

「これは若い世代の方々にも言っているのですが、やはり相手の長いつきあいの『親友』に会って、話をすることは必須です。相手から聞いている経歴、情報が本当に正しいのか。相手の親友ともおしゃべりをしながら、確認することです」(三松さん)

 相手が自分に話してきたことで嘘があれば、細かなところでボロが必ず出る。またそういった友人をもし一人も紹介してくれないようならば「そういう人物は信用してはいけません」(比留田さん)。

 当人同士だけで急速に深い仲になっていくというのは、やはり避けたいもの。

「自分が相手に望むことと、相手が自分に望むことがまったく違う場合もありますからね。女性のほうは一緒に楽しく生きていくパートナーとして男性を見ている。でも男性のほうは女性を『毎日メシを作ってくれる人、そして俺が倒れたら、看病・介護もしてくれるヘルパーさん』と思っている場合もあるのです。まあ価値観の違うもの同士だということはデートの初期段階で発覚し、だいたい女性のほうから『お別れしましょう』という話になることが多いようですが」(三松さん)

(赤根千鶴子)

※週刊朝日 2018年11月23日号より抜粋