「ディズニーは大好き」それでも社員がパワハラを訴えたわけ

岩下明日香週刊朝日
会見した女性契約社員の2人(撮影/岩下明日香)
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会見した女性契約社員の2人(撮影/岩...

「ディズニーが悪いわけではありません。私はディズニーの世界もこの仕事も大好きで、ずっと続けていきたいと思います。安心して働ける職場になってほしいと願い裁判に踏み切りました」

【女性契約社員2人が会見している様子はこちら】

 こう話すのは東京ディズニーランド(TDL、千葉県浦安市)の女性契約社員Aさん(38)。運営会社オリエンタルランドでパワハラやいじめを受けていたとして、もう一人の女性契約社員Bさん(29)とともに、損害賠償を求めて提訴している。

 2人は11月13日、千葉地裁での第1回口頭弁論に合わせて、会見を開いた。

 Aさんは、パレードで踊るなどしていたが、上司や同僚らからいじめや暴言などを5年間にわたり受けてきたと訴えている。訴状などによると次のような言葉をかけられたという。

「病気なのか。それなら死んじまえ」
「30歳以上のババアはいらねーんだよ。辞めちまえ」

 社内の別の上司に相談しても、「昔からそういう場所だから」と、改善や防止対策がなされてこなかった。

 Aさんはずっと我慢してきたという。キャスト(出演者)になることが小さいころからの夢だった。ディズニーの映画をみては踊り、レッスンに励んで、やっと出演できるようになった。自分さえ耐えれば、ゲスト(客)の夢を壊さないですむという気持ちもあった。

「最初は、ゲストの夢を守るために裁判を起こすことを本当に躊躇(ちゅうちょ)しました。しかし、何度上司に相談しても変わらず、逆にひどくなっていきました。このまま耐えるだけでは、なにも変わらない。毎日悪口が飛び交い、いじめに耐えられず辞めていく同僚もいます。この職場環境で最高のパフォーマンスができるのかと疑問に思いました」(Aさん)

 Bさんは、キャラクターの着ぐるみを着てショーやパレードに出演していた。着ぐるみの総重量は10キロ~30キロとされ、十分な休息が取れず過密なスケジュールだった。2017年1月に医師から「胸郭出口症候群」と診断を受けた。同年8月、過度な業務による障害だとして労災認定された。症状が落ち着いてから職場に戻ったが、出勤しようとすると涙が止まらなくなった。現在は休職中で心療内科に通っている。

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オリエンタルランド側から届いた書面には…

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