さすが食育指導士としても活躍する、竹原さんらしい知恵である。

 さあ、そして海老の旨味たっぷりの団子鍋ができあがったら、まずはスープをじっくり味わって。

「海老に含まれるタウリンは疲労回復に効き、酒粕も体を温めます。その後お好みで味噌だれもつけながら具を召し上がってください」

 この味噌だれがまたウマイ。家にある味噌に黒酢やおろしにんにくなどを混ぜるだけですぐできてしまう。これを団子にちょっとつけて食べると止まらなくなる。

「このほか砕いたピーナツとか刻んだパクチー、あるいは柚子胡椒などを薬味として加えてもおいしいです」

 竹原さんが鍋のときに愛用しているのは「爪昆布」という商品だ。

「煮崩れたり、余分なぬめりが出ないので、鍋もののときに重宝します。冬はいろいろなお鍋で、バランスのいい食事を心がけていきたいですね」

 下記に竹原さんのおすすめ品をあげてもらったので、ぜひご家庭でもお試しあれ。(赤根千鶴子)

<竹原さんリスト3選>
■郷田商店 爪昆布
「大阪・堺の老舗昆布店『郷田商店』の爪昆布は、煮込んでも崩れず、余分なぬめりも出ないので鍋ものにぴったりです」(竹原さん)。80g430円(税込み)

■平翠軒 石原信義のキムチ鍋の素
無添加。化学調味料不使用。「すっきりした辛味の鍋の素です。これで作る麻婆豆腐もおいしいんですよ」(竹原さん)。360ml648円(税込み)

■料亭やまさ すっぽんスープ
松本清張も愛した逸品として有名。「上品な味わいのスープ。これで作る卵雑炊は何よりの贅沢です」(竹原さん)。300ml1200円(税込み)

週刊朝日  2018年11月16日号より抜粋